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2018年に上演した作品

2018年1月例会 文学座『女の一生』 作/森本薫 演出/戌井市郎による 演出補/鵜山仁
出演/山本郁子、赤司まり子、石川武、大滝寛、上川路啓志、今村俊一、鈴木弘秋、松山愛佳、前東美菜子、中原三桜里、松本祐華、上野璃子

1月23日(火)6時30分・24日(水)1時30分
  日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市民会館中ホール)

明治38年(1905年)、日本がようやく近代的な資本主義国家となり始めた頃。天涯孤独の「布引けい」は、不思議な縁から拾われて堤家の人となった。
清国との貿易で一家を成した堤家だが、やがて「けい」は、その聞達な気性を見込まれ、長男伸太郎の妻となる。秘かに次男栄二に心を寄せていた「けい」だったが、その思慕は断ち切られ、正真正銘、堤家の人となる。時は流れて……。
3月例会 テアトル・エコー『もやしの唄』 作・演出/小川未玲
出演/根本泰彦、後藤 敦、川本克彦、田辺静恵、吉川亜紀子、松澤太陽、小泉聡美
3月15日(木)7時
  16日(金)1時30分
  16日(金)6時30分
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市民会館中ホール)

電化製品が普及し始めた1960年代。手作業で、もやしを生産している「泉商店」の長男恵五郎は、妻に先立たれ一人で息子を育てながら、寝る暇もなくもやしを作り続けていた。妹の十子と弟の一彦は、自分の事ばかりで店を手伝おうとせず、ある日、ふらりと現れたもやしっ子のような青年を住み込みで雇うととになるが...。
家族や周囲の人々との心通う交流を懐かしく描き出した、小川未玲の珠玉作。
5月例会 劇団民藝『大正の肖像画』 作/吉永仁郎 演出/高橋清祐
出演/みやざこ夏穂、小杉勇二、伊藤孝雄、白石珠江、印南 唯、千葉茂則、境 賢一、河野しずか、塩屋洋子、松田史朗、梶野 稔、岡山 甫
5 月15日(火)6時45分
  16日(水)1時30分
  16日(水)6時30分
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市民会館中ホール)

彗星のように画壇に現れ、大正期に活躍した洋画家・中村彝(つね)。十代後半に肺結核に侵されながらも画業に励み、新進の作家として注目された頃の彝が、縁あって住むことになったのは、新宿・中村屋うらのアトリ工。明治44年のこと。クリームパンを創案した中村屋が、本郷から新宿に移ったのが明治42(1909) 年。急速に発展した新宿という地の利を得て店は栄え、美術家、詩人、小説化サロンの役割を果たしていた。
7月例会 NLTプロデュース『しあわせの雨傘』 作/ビエール・バリエ&ジャン=ピエール・グレディ 訳/佐藤 康 演出/鵜山 仁
出演/賀来千香子、永島敏行、井上純一、遠野なぎこ、広田礼美、後田真欧
7 月11日(水)6時45分
12日(木)1時30分
12日(木)6時30分
日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市民会館中ホール)

カトリーヌ・ドヌーヴ主演で映画にもなった作品。
舞台は1970 年代後半のフランス。裕福な日々を送る妻が、心臓発作で倒れた夫の代わりに雨傘工場を任されたことで意外な才覚を発揮していく人間ドラマ。 賀来千香子の楓爽としたコメディ工ンヌぶりが光る。大人のフレンチコメディの傑作!
9月例会 俳優座劇場プロデュース『十二人の怒れる男たち』 作/ レジナルド・ローズ 訳/ 酒井洋子 演出/西川信廣
出演/塩山誠司(俳優座)岸槌隆至(文学座)青木和宣(文化座)瀬戸口郁(文学座)
   渡辺聡(俳優座)山本健翔(劇舎カナリア)古川龍太(フリー)原康義(文学座)
   金内喜久夫(文学座)柴田義之(劇団1980)米山実(文化座)
   溝口敦士(テアトル・エコー)樋山雄作(昴)
9月20日(木)7時 21日(金)1時30分 22日(土)2時
アートピアホール(名古屋市青少年文化センター)

アメリカの陪審員制度を説明するものとしてもうよく引用される、法廷もの、密室劇の傑作。
父親殺しの罪に問われている少年に有罪か、あるいは無罪の評決を提出するかで、12人の陪審員たちは議論を重ねる。難航する板試合の中で、徐々に陪審員一人ひとりの人生も明らかになってきて……。
日本でも裁判員制度が導入され、詳細なところはアメリカとは違うものの、私たちもいつ、「裁く側」にたってもおかしくないという状況に置かれている今、私たちも十三番目の陪審員に。

上演時間 2時間10分予定(休憩なし)
共催/公益財団法人名古屋市文化振興事業団 
11月例会 こまつ座『マンザナ、わが町』 作/井上ひさし 演出/鵜山 仁
出演/土居裕子、熊谷真実、伊勢佳世、吉沢梨絵、北川理恵
11月21日(水)6時30分 22日(木)1時30分 22日(木)6時30分

日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(名古屋市民会館中ホール)

1942年春。太平洋戦争開戦によって、アメリカの強制収容所に入れられた日系アメリカ人たち。5人の日系アメリカ人女性たちが、ある朗読劇をやることを命じられる。稽古を重ねるうちに人間の尊厳とそれを規定する憲法や、人種、国籍が異なる人々との共存など、現代も解決できていない課題に直面していく。
国籍や民族を越えて、一人ひとりの人間として立とうとした女性たちを描いた井上ひさしの人間讃歌。