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なぜ、名演は会員制なのでしょうか?

 “芝居が観たい”と思うとき、いつでも気軽に観られるのが、誰が考えても一番いいことに違いありません。ところが観たい芝居がいつでも上演されているのは、ほとんど東京だけという状況です。
 したがって、私たちが住む名古屋で芝居を観ようと思えば、まず自分たちの手で芝居を呼ぶことから始めなければなりません。
 芝居は多くの観客を必要とするものです。それはまず、経済面の理由があります。公演のためには多くの経費がかかりますが、映画やCDなどと違い、保存でき何度も繰り返すことができないので、公演だけで経費を回収しなければなりません。その公演の観客が少ない場合は主催者は大きな赤字をかかえこむことになり、継続的に芝居を呼んで公演するということは、多くのリスクを負っています。
 そこで、会員制にすることによって一定数の大勢の観客を維持することによって、安定した予算を組め、会を維持でき継続的に芝居を呼ぶことができるのです。
 

 以前名演では、「一人でも、一回だけでも、」という方針で、会員を募集した時期もありましたが、結果的に会員数が激減し、知名度のない作品に人が集まらず大きな赤字を出し、会そのものの存続が危うくなったこともありました。その苦い経験のなかで、名演は継続的に観続ける中で、この会を自分の会と思えるように、主催者と観客の垣根をなくし、誰もがこの会へ意見を言え、それを会の運営や企画作品に反映できるようにしました。また、観続けることによって思いがけない芝居と出会う楽しさは、多くの会員からも喜ばれています。

なぜ3人以上なのでしょうか?

 名演には3人以上のサークルを作って入会していただいています。これは仲間と観ることで、より多くの人と感動や発見を語り合う場にしていきたいという会の目的に根ざしたものです。
 演劇を観るということは、言うまでもなく一人の人間の固有のものですが、一人では観たい演劇を招くことはできません。名演のような鑑賞会は、観たい人が何人か集まる、あるいは集めることによって成り立っている会なのです。ではなぜサークルは3人なのでしょうか。かつて名演でも2人をサークル単位としことがあります。しかしこれは失敗でした。サークルのメンバーが増えていかないことが多かったのです。2人という数は夫婦や恋人で成立し、それ以上広がりにくい傾向があるからです。  
 芝居を一人で心ゆくまで楽しむのも良いけれど、友達とワイワイ感想などを語り合ったりした方が楽しさが倍加するというものでしょう。サークルの仲間で話すことによって、観たい作品がよりはっきりしてきたり、新たな発見があったりするかと思います。それは同時に、来た芝居を観るという行為から、「観たい芝居を呼びたい」という動きへと一歩進んでいく際の出発点にもなるのです。
 また、事務的にも、会員への連絡・観劇日程の申込・鑑賞会の制度やこれからみていく作品の検討などをサークル単位でできるので、事務処理が大きく軽減され、参加しやすい会費を維持することにも役立っています。

入会希望の方、お問い合わせ、また3人がなかなか集まらないという方は、こちらのフォームでお問い合わせ下さい。
または、meien@art.email.ne.jp までメールをお送り下さるか、お電話下さい 052-932-3739。


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